【現場調査ブログ】見逃し厳禁!キュービクルの底板サビ腐食は崩壊のサインです

平素は大変お世話になっております!「高圧電気エキスパート」です。

皆さま、高圧受電設備、通称キュービクルの底板をチェックしたことはありますか?

私たち電気保安管理のプロが現場でしばしば目にするのが、底板の深刻なサビ腐食です。特に古い設備や湿気の多い場所に設置されている場合、底板の鉄板が劣化し、今にも崩れ落ちそうな状態になっていることがあります。

この底板は、内部の重いトランス(変圧器)などの重要機器を支える「土台」です。ここが崩れると、重大な停電事故や設備の破損に直結します。今回は、この危機を回避するための底板貼り替え工事について、その必要性と具体的な計画をご紹介します。


1. 現場の状況:底板の腐食が引き起こすリスク

今回の現場調査では、底板の鉄板が広範囲にわたり腐食し、強度が著しく低下していることが確認されました。


  • 最大のリスク: 腐食が進むと、トランスの重さに耐えきれず底板が沈下し、機器のバランスが崩れます。これにより、配線の引っ張りによる断線や地絡事故が発生し、広範囲な停電につながる恐れがあります。
  • 判断: 事故を未然に防ぐため、腐食した底板の新しい鉄板への全面貼り替えが必須と判断しました。

2. 工事計画:安全・確実に底板を交換する方法

底板の貼り替えは、内部の重要機器を一度全て移動させる大掛かりな工事です。私たちは、お客様の業務への影響を最小限にするため、年次点検の停電時間を利用して集中的に実施します。

💡 工事の具体的な流れ

  1. 停電・安全確認: 年次点検のタイミングで電源を切り、残留電荷がないか徹底的に確認します。
  2. 機器の切り離し: トランスと外部を繋ぐケーブル(相続部)を慎重に外し、結線ミスを防ぐためにマーキングを行います。
  3. トランスの搬出: キュービクル内部で最も重い機器であるトランスを、専用の機材を使って慎重に外へ移動させ、安全な場所に仮置きします。
  4. 底板の交換: 腐食した古い底板を撤去し、下地を清掃・防錆処理した後、新しい高耐久性の底板を溶接またはボルトで確実に固定します。
  5. 機器の復旧: 新しい底板の上にトランスを戻し、外したケーブル(相続部)を正確に再結線します。
  6. 最終確認: 絶縁抵抗測定などの検査を行い、問題がないことを確認してから送電を再開します。

この手順により、底板の強度を完全に回復させ、キュービクル設備の長寿命化と安全稼働を確実なものにします。


3. まとめ:見えないところのメンテナンスが「安心」を作る

キュービクルの底板交換は、未来の事故を防ぐための予防保全です。

「足元」のメンテナンスを怠ると、いつ起こるか分からない事故の不安を抱え続けることになります。底板のサビや腐食が気になる、または設置から年数が経過しているという方は、ぜひ一度、当社にご相談ください。

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